うさぎの呼吸が苦しそう…そんなときに選択肢となる酸素ハウス。
実際にたけちよがレンタルした体験をもとに、借り方・費用・使用感を詳しく解説します。
Contents
うさぎのために酸素ハウスを借りてみた話
長くうさぎと暮らしていると、いずれ「酸素ハウス」を使う場面が訪れるかもしれません。
今回は、私が実際に酸素ハウスをレンタルした際の体験をもとに、借り方・費用・選び方・使い心地などを詳しく紹介します。
私の先代のうさぎ(しらゆき)は2022年に胸腺腫と診断されました。
その後、呼吸がしんどくなってしまい、亡くなるまでの約10日間、自宅で酸素ハウスを使用しました。
当時、「自宅に酸素ハウスなんて本当に置くことになるの?」と正直ピンときていませんでしたが——
結論から言うと、酸素ハウスを借りて本当によかったと思っています。
初めての方にもわかりやすいように、体験談ベースで情報をまとめました。
- 入院ではなく「おうちで看病したい」
- 酸素ハウスってどんなものかよくわからない
- 病院から今日中に用意してと言われて焦っている
そんな方はぜひ参考にしてください。
酸素ハウスはこんなときに必要になる
1. 呼吸が苦しそうなとき
うさぎが肺炎・胸腺腫・鼻づまりなどで呼吸が苦しい場合、大気中より高濃度の酸素があると呼吸が楽になります。
呼吸筋の負担が減り、呼吸そのものが安定することが多いです。
2. 病院ではストレスが強すぎるとき
うさぎにとって病院は強いストレス要因。
病気だけでなく、そのストレスが引き金となってうっ滞になることもあります。
病院でご飯を食べなかったのに、飼い主さんの顔を見た瞬間にモリモリ食べる子も多いんです。
3. 自宅で看取りたいとき
どれだけ手を尽くしても、うさぎの体には限界が訪れます。
そのとき「最期の時間を家族とともに過ごす」ことが、うさぎにとって何よりの安心になるはずです。

酸素ハウスはどこで借りる?(Terucom体験談)
私がレンタルしたのは、ペット用酸素ハウス専門業者「Terucom」さんです。
購入はできず、常にメンテナンスされた装置をレンタル専用で提供している会社です。
実際に私の勤めている動物病院でも、ICU装置として同じメーカーのものを使用しています。
そのほか主なペット用酸素ハウスのメーカーは、ユニコム、NIHONIRYOなど。
借り方:2通りあります
営業所に直接取りに行くか、配送してもらう方法があります。
借り方
- 営業所に直接取りに行く:当日対応OK
- 自宅へ配送してもらう:翌日または翌々日到着
当時、私は神奈川県に住んでいたため、本社である横浜営業所に取りに行きました。
ただし、機械もケージも本当に重いので、車での移動が必須です。
ちょっと入るのわかりにくくて、倉庫のようなところでした。
追記:私が行ったときと住所が変わったようです。すみません…
※Terucomは全国に営業所があります。横浜営業所では、神奈川県全域と東京都の一部(世田谷・新宿・港区など)にも対応しています。
神奈川県すべて、東京都区内西部(千代田区、大田区、中央区、豊島区、中野区、品川区、文京区、渋谷区、港区、新宿区、目黒区、杉並区、世田谷区)・東京都市部(町田市)
神奈川なら近いですが、東京の方はかなり結構遠いかもしれません。
送料:7,700円~
午前中に依頼→当日発送になるようですので、届くのは早くて翌日です。
午後に依頼→翌日発送になるため、到着は早くて翌々日になります。
配送では残念ながら当日には届かないのが難点です。
酸素ハウスの種類とおすすめプラン
機械の種類
- 従来型:少し音が大きいが安定稼働
- 新型(2023年~):軽量・静音
以前は↓の従来型のタイプのものしかありませんでした。酸素生成能力は新型器と変わらないようです。

従来型を使っていた時は、ずっと使っていると気にならなくなりますが、少し音はうるさいのかなといった印象。
音を小さくしたり、電気代を抑えたい方にはこちら↓の新型器がいいかも?2023年6月1日からレンタルできるようです。

また新型機では、軽量化と静音化に加え、器械の性能をテルコムが遠隔で確認していてくれるようです。
プランは3種類:
小型ケージプラン、中型ケージプラン、ケージなしプラン
小型ケージは新聞の方一面くらいのサイズなため、ウサギ向けだと中型ケージプランがおすすめかと思います。
中型ケージには横幅60cmのケージが丸ごと入るサイズで、出入口も大きく開閉でき、うさぎとのふれあいもしやすいです。

パパ(笑)
こんなふうによく小窓を開けて撫でていました。
我が家は80cmのケージだったため入らず、ペットシーツ+すのこで代用しましたが、問題なく使用できました。
私は酸素濃度計はつけませんでしたが、つけると酸素濃度がわかるのでより安心だと思います。
開けた瞬間に急激に下がるのに驚くかもしれませんが。
ケージプランであれば閉めておけば酸素濃度はほとんど一定に保たれるようです。
別に、温度計と湿度計があるといいかもしれません。酸素発生装置から出てくる空気はかなり乾燥しているようです。なので、湿度次第では、濡らして絞ったタオルなどを一緒に入れてあげます。
気になる料金は?
旧型 : 5,500円 / 新型 : 8,800円
+
日額制 or 月額制
中型ケージプラン: 日額 1,870円 月額 28,050円
注目ポイントは、実際に使った期間に応じて安い方(総額)を自動で適用してくれること。
日額、月額に関してはプランによって違いますが、一例として、旧型機器の中型ケージプランで計算してみました。
3日間使用 → 5,500円+1,870円×3日=11,110円
2週間使用→5500+1870×14=31680円
1か月借りるとすると5500+1870(日額)×30=61600円 でなく、5500+28050(月額)=33550円にしてくれる。
動物病院への入院よりも費用を抑えつつ、愛うさぎと過ごせる時間を確保できるのが魅力です。
管理人の実体験:ある日の酸素ハウスレンタルの流れ
当時まだ学生だった私は、朝になって急に呼吸が苦しそうになったうさぎを病院へ。病院で酸素室に入れてもらいました。
その場で先生から「このままじゃ返せない、今日中に酸素ハウスを用意して」と言われ、あわててTerucomに即連絡。レンタルできる器械があるか確認しました。
営業所へ車で取りに行きました。

そのときには機械の基本料金だけの支払いを済ませています。

車のスペースはかなり取ります。

ケージと器械を受け取って家に設置。これがめちゃくちゃ重い。
結構大きめ。

ケージを組み立て準備完了させて、本人を病院にお迎えに行きました。
車の中では酸素装置が使えないので、病院ではキャリーをビニールで包み酸素を充満させる工夫をしてくれました

ペットシーツを敷いて、ケージに使っていたすのこを載せています(80cmケージ用のものなのでちょっと大きめ)。
お水はつけるところがないので器から飲んでもらっています。
本人は満足な様子
↑の写真で我が愛ウサギの頭があるところの上に酸素流入口があります。やはり酸素があるところは呼吸が楽だと気が付くようで、自らそこに行きます。
調子がいいときは、酸素ハウスの外でも遊んでいました。
まとめ
酸素ハウスは呼吸の不調時や看取りの選択肢として有効
自宅で過ごすことで、うさぎのストレス軽減や安心感を得られる
Terucomは即日対応可能で、料金も良心的
中型ケージプランは使いやすく、設置後すぐに快適な環境を作れる
「いざという時」に慌てないよう、前もって情報を知っておくと安心です。
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