うさぎさんには食べて栄養にする盲腸便(表面がつるつるしているブドウの房上のもの)と、普通は食べない硬便(あのころころうんち)がありますね。
盲腸便は肛門から直接口をつけて食べられているため、普段あまり見かけないのが普通です。
でも最近、盲腸便をよく残すようになった、うちの子は盲腸便いつもあるけど〜、という方もよく聞きます。
今日はそんな、床に落ちている盲腸便よくを見る理由についての記事です。
Contents
なぜうさぎは盲腸便を食べる?
本来盲腸便は、うさぎさんが肛門から直接口をつけて食べます。
盲腸便はゼリー状の粘液に覆われていて、ウサギさんは噛まずに飲み込みます。
胃の中で発酵し、VFAと呼ばれる揮発性脂肪酸という栄養のあるガスになり、栄養として吸収します。
また、盲腸便の中には細菌がたくさんいて、その細菌が作り出すビタミンB群やビタミンK、そして細菌そのものを構成しているタンパク質をエネルギーとして利用しています。
盲腸便を食べることで、ウサギさんはエネルギーの半分くらい(諸説ありますが)を賄っているとも言われています。
それくらい重要なものなんです。
盲腸便の大切さについては、こちらも参照↓
盲腸便は本能の赴くまま、ウサギさんが生後20~30日くらいになると食べ始めます。
盲腸便独特の芳香臭が引き金になるとも言われています。
大体の時間も決まっていて、早朝から午前中のリラックスしている時間帯に出ていることがほとんどです。
盲腸便はどのくらい落ちているのが普通なのか?
結論、若めの健康体のうさぎさんでは、盲腸便を見ることはほとんどないことが大多数の印象です。
たまーに食べ損ねたのか、トイレに盲腸便が少しあることもあります。
ですが、それも週に一回もないくらい
盲腸便を食べない理由
こちらに関して考えられるいくつかの理由を挙げました!
盲腸便がまずい、栄養が足りている。
盲腸便の基となる材料は、発酵可能な物質、ペレットや牧草の小さな粒子や液体状のものです。
程よいペレットとたくさんの牧草を食べ健康的な食生活を送るうさぎさんの盲腸便は、うさぎさんにとって食べたくなるにおいがします。
しかし、ペレットが多かったり、おやつが多いと、盲腸で発酵が進むとあまり美味しくなさそうな盲腸便ができたり、ペレットやおやつで栄養が足りているので必要ないと判断するのか?食べなくなります。
対策は、ペレットやおやつなど栄養価の高いものを気持ち減らし、牧草の割合を増やすこと。
大人うさぎのペレットの量についてはこちらの記事もどうぞ。
背中の動きが悪い、肥満などで物理的に届かない場合
ペレットのの量はそんなに多くないし、おやつもほとんどあげていない。
けれども年をとってから盲腸便を残すのよね、、、ということもあります。
ウサギさんは年をとると多くの子が、背骨と背骨の間に柱ができる、変形性脊椎症という病態が起こってきます。
背骨同士の関節に、橋渡しができてしまうような病態です。
治療法も特にありませんし、それ自体はあまり症状を出しませんが、背骨の動きには少々支障が出てきます。
盲腸便が食べれないほどではなくても、高齢うさぎはルーズな性格に変わりやすいです。
(トイレとかも若いときは、きっちりとケージの中でしていたのに、高齢になってからはあちこちにするなんてこともよくあることです)
背骨もちょっと曲げるの大変だし、そんな痛い想いしてまで盲腸便食べたくないからまあいっか。となることが増えてくるのでしょう。
対策は、、、特にありません。強いて言うなら落としてしまった盲腸便をお勧めすることくらい。
もはやそれは長く生きてきた証。あたたかな目で見守りましょう。
また、かなりのぽっちゃりさんの場合、物理的にお腹が膨らんでいるせいで、下を向いて盲腸便を食べることが難しいこともあります。
少しばかりは幸せ太りしていてもいいかなとは思いますが、盲腸便が食べられないくらいの子はぽっちゃり度がかなり高めなのでダイエットも考えてみると良いかもしれません?
お腹の調子が悪い
上記2つが圧倒的に多数ですが、消化管細菌叢のバランスが崩れていたり、腸炎などが起こっている可能性もあります。
その場合、コロコロ便にも影響が出ることが多いです。念のため病院へ行きましょう。
まとめ
盲腸便はうさぎさんにとって、エネルギーの半分近くを供給する重要なもの
基本的にはほとんど出た瞬間に食べてしまって、私たちは見ることが少ないです。
食べない理由には主に以下の3つの理由が考えられましたね。
・栄養が過多
・物理的にお尻に口が届かない
・お腹の調子が悪い
盲腸便がたくさん見られるということっでしたら、対策できるところは対策しましょう。
腰が悪かったり、なかなか改善が難しい子は、おおらかな目で見守って、盲腸便が出た時のケアに目を向けていきましょう。
コメント