うさぎさんにペレットのパッケージに書いてある量をあげるのは実はNGなんです!!
もはや常識かも?
子ウサギだった時と同じような量のペレットをあげるのは言語道断。
うちの子が毎日食べるペレットだからこそ、良くも悪くも塵も積もれば山となります。
「じゃあ実際どのくらいあげれば、うちの子は痩せずに、太らずにいられるの?」が解決(?)する記事です。
Contents
パッケージの記載量は信じるな!
いきなりすみません、、、
しかしこれはほとんど本当です。
パッケージの量をそのまま信じてあげていれば、あなたのウサギはみるみるうちに肥満児となるでしょう。。。
パッケージの記載量は、牧草を全く食べない場合の想定です。
まるでカロリーゼロかのように言われているチモシーも、うさぎさんたちは一部を発酵させてエネルギーとすることができます
大人うさぎのペレット量は、ずばり1日当たり体重の1~1.5%のグラム量で充分といえます。
1㎏のウサギさんなら10~15g、2kgのウサギさんなら20~30gになります。
(たまに朝晩1回あたりでそのくらいあげている人がいますが、これは1日の量です。)
今まできちんと測ったことがない方は騙されたと思っていつもあげている量を一度測って見てください。
本来必要な量は思ったよりもかなり少ないかもしれません。
注意点
とはいうものの1番大切なのはその子にあった食事量です。
1日の消費カロリーは筋肉量や運動量、年齢など様々な影響を受けて変動します。
他にたくさん野菜を食べている子や、ペレット以外におやつをもらっている子だとさらにペレットの量は少なめでも大丈夫です。
理想は、体重と照らし合わせてその子の体重が同じくらいに維持できる量を調整してあげることです。
ペレットが多いとこんなことが起こる
太る
これは言わずもがなですね。栄養豊富なペレットはたくさん食べるとそりゃ太りますよ
牧草を食べない
うさぎさんたち動物は、人間のように美味しいものは最後に取っておくことはしません。
まず朝のお腹が空いている時間帯に、美味しいペレットでお腹がいっぱいになってしまうと、そのあとは次のご飯までおなかはすかず、牧草を食べる機会がありません。
牧草を食べない理由について詳しくはこちらの記事をどうぞ→
盲腸便を残しやすい
多くのペレットは細かい粒子からできているものが多く、栄養価豊富です。
細かい粒子は盲腸へ行きます。
(消化機構の詳しい解説はこちらの記事へ)
盲腸便に栄養豊富なものがたくさん貯まると、盲腸便がたくさん作られるので食べきれない。
また、盲腸の中で異常発酵してガスが出たり、美味しくない盲腸便が出てきたりします。
そうなると盲腸便を食べきれずに余らせることが多くなります。
鬱滞になりやすい
うさぎさんの消化管の動きを活発にするのは、なんといっても大きめの食物繊維。
多くのペレットでは胃や腸を刺激してくれる十分な大きさの繊維がほとんどありません。
上記の牧草を食べなくなることとも相まって、おなかの中で粘土質になりやすいペレットの多給はうっ滞になりやすいです。
ペレットの必要性
ここまでペレットは少なく!
ペレットのデメリットについて書きました。
ここからはペレットの必要性です。
やはりペレットは必要だという意見の方が信憑性が高いと思います。
ペレットの主な役割は、牧草だけでは不足しがちな栄養素を補ってくれることです。
わかりやすくいうと、ペレットの位置づけはバランス栄養食みたいなものです。
ペレットのおかげで、少なくとも栄養失調やミネラルやビタミンの欠乏が生じることはほとんどありません。
たまに、「ペレットは完全にやめて牧草だけにしてください!」と獣医師に言われ、素直に従いペレットを全く食べずにいる子は激痩せしていく子が多いです。
獣医師の極端な話の過信には要注意といわざるを得ません。
中にはほかの病院で、成長期にそのような指示を受け、しばらくして調子が悪くなって病院に来たときにはガリガリで、(おそらく栄養不足による)心不全になっているウサギさんがいました、、、
野生のウサギさんは草だけでなく、季節にもよりますが木の実、果実、根やそれにつく土、木の皮などを食べています。時には動物の死骸や骨などを食べることも。
そのため、牧草だけでは栄養素が不足しがちなので現状ではペレットは量は守ってしっかり与えておいた方が良いです。
ペレットは、ウサギさん本人の食べる楽しみにもつながります。
朝、ペレットの袋をいじっていると目を輝かせていますよね??
まとめ
ペレットの量について、毎日継続して食べるものだからこそしっかり考えていただきたいです。
・大人になったウサギさんの1日のペレット量は体重の1~1.5%くらい。
・ただし、本人の年齢、運動量、疾病の有無などにもよる
うさぎさんは、飼い主がペレットやおやつをあげれば、あげるだけ大喜びで食べるでしょう。そしておいしそうに食べるいウサギさんを見ているとこちらまで癒される。。。どんどんおねだり上手になっていくうさぎさんの期待に背くのは心苦しい気持ちはわかります。
しかし愛兎の健康を維持して病気から守るのはあなたの役目です。
ごめんね、、、ではなく「あなたのためだから、」という毅然とした態度でいることがコツですよ
今回の記事でちょっと見直してみようかと思った方は、ぜひぜひチャレンジしてみてください。
コメント