はじめてのうさぎの動物病院、何を持ってどう行く? 獣医師がやさしく解説

ウサギさんをお迎えした時、爪切り、健康診断、そして調子が悪いときなど動物病院にかかる時などに、注意しておきたいことを紹介します。

急に調子が悪くなることがあるうさぎさんのため、元気なうちからいい病院を見つけておいたほうが安心です。

ここだけの話、普段から通っている子の急患の予約に関しては、病院側も多少の無理は聞いてくれることは実際よくあります。

特に爪切りなどの目的でもいいので、普段から通っておくと移動に慣れ、社会性のあるたくましい子に育ってくれる利点もあります。

目次

動物病院の見つけ方

まずはぴったりの病院を見つけておくことが大切です。定期健診や予防接種など、日常的なケアを任せるためにも信頼できる病院を見つけておきましょう。

うさぎは体調の変化が早く現れるため、緊急時にすぐに対応できる病院を事前に選んでおくことで、万が一のトラブルに冷静に対応できます。

また、うさぎ専門の知識を持つ獣医師がいる病院を選ぶことで、的確な診断と治療が受けられます。

ウサギの病院探しの情報源

  • 知り合いからの情報
    • 専門店やブリーダーさんであればきっといいところを教えてくれます。
  • インターネット(HP、口コミ、ペット関連の掲示板)
    • インターネット検索で「うさぎ専門 動物病院」や「うさぎ 診察」などと検索して、地域の病院情報を調べましょう
  • SNS繋がり
    • ウサギの飼い主さんは、インスタグラムやTwitter等で情報発信を積極的にしてくださる方が多いようです。

動物病院へウサギを連れて行ってみる

うさぎを病院に連れて行く際、初めての訪問で不安に感じることもあるかもしれません。

しかし、元気な時に一度行ってみるのはとても大切です。

まずは爪切りや定期健診など、軽い診察からしてもらいましょう。

そこでいろいろ質問をしてみると、その病院の先生のスタンスや雰囲気、そしてどのくらいウサギに慣れているのかもわかります。

飼い主さんご自身も獣医師とコミュニケーションを取りながら、うさぎに最適なケアをしてくれるかどうかを確認できるので、信頼関係を築く第一歩になります。

また、初めは緊張しがちなうさぎも、定期的に通っていくうちに病院の環境に慣れていきます。

そうすると何かうさぎさんに体調不良や病気があった際の訪問でもストレスが減り、うさぎさんも飼い主さんも安心して診察を受けられるようになりますよ

実際に病院へ行った時のチェックポイント

  • よく話を聞いてくれて、丁寧にわかりやすい言葉で説明してくれる
  • 小さな質問がしやすく、きちんと答えてくれる雰囲気がある
  • うさぎが好きで、扱い慣れている。(また飼ったことがある先生だとさらに安心かも??)
  • 病院の匂い、掃除、設備、薬など全体的な安心感

動物病院に連れていくの持ち物 注意点

ウサギさんにはキャリーケージに入ってもらい、病院へ連れていきます。

移動中は直射日光や寒暖差に注意し、静かな環境を保ちましょう。

キャリーケージ選びのポイント

  • 通気性がいい
  • 上からも横からも開けることができる
  • うさぎさんの大きさに合っている
  • 扉やファスナーがしっかり閉まり、安全性が高い
  • 掃除がしやすいか

お勧めのキャリーはこちら↓

移動中は緊張しており、あまり水を飲んだり食べたりはしないことが多いですが、思ったより長時間の外出になることもあるため、牧草とお水はあった方がいいでしょう。

お水は、移動の際に本人にかかったりこぼれたりはしないようにしてあげてください。

水分補給ゼリーなども便利です。

検査に必要なもの

より早い診断、治療のため、以下のものがあるといいかもしれません。

  • 普段の暮らしの情報:その子が普段使っているケージ、床材、食べているペレットや牧草やおやつなどの環境に関する情報があるとアドバイスもできます。写真一枚だけでもとって見せてください。
  • 病歴の情報:症状の経過、過去の既往歴、他の病院に行ったときの検査のデータなどがあると、診察がスムーズに進んだり、重複した検査をしなくて済むこともあります。
  • 検査材料:便、尿、分泌物など。病院では便や尿をしてくれないこともよくあるので、自宅でとってきてもらえれば確実です。
  • 伝えたいことのメモ:普段と違う様子があればメモしておくと診察がスムーズになります。
    • 病院で先生を前にすると緊張して言いたいこと伝えるの忘れちゃったという声もよく聞くので、あると安心。

うさぎさんと動物病院に行く際の持ち物リスト

獣医師と信頼関係を築くポイント

獣医師も人間です。丁寧に情報を共有し合い、気持ちよくやりとりできる関係を築くことが、うさぎの健康管理には欠かせません。

ウサギの飼い主さんが獣医師と信頼関係を築くためには、まず「普段から気軽に相談できる関係づくり」が大切です。

診察時には遠慮せずに質問し、不安なことや気になることがある場合も率直に伝えましょう。

その際、感情的にならず冷静に話すことで、獣医師も飼い主さんの要望が理解しやすく、より適切な対応がしやすくなります。

病院を「怖いところ」ではなく、「頼れる場所」としてウサギ自身が慣れてくれるよう、爪切りや健診などで定期的に通うことも信頼構築の第一歩になります。

獣医師は、飼い主さんのうさぎの健康を守るパートナーでありたいと思っています。

お互いに歩み寄り、理解し合うことで、より良いケアを実現していきましょう。

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この記事を書いた人

たけちよのアバター たけちよ うさぎ系獣医師

〇エキゾチック専門獣医

うさぎの道をおしえてくれたのは歴代うさぎの白雪。今は3匹のうさぎたち(もふ、ゆきひめ、ちゃちゃまる)と暮らしています。
「うさぎの知識や経験を生かして、幸せなうさぎライフを応援する」ことをVisionに日々生きている、うさぎオタクです。
兎年に生まれ、兎年に獣医師になりました

自分たちより先に旅立つ小さなモフモフに、最期のときにはありがとうって言える付き合い方を、うさ飼い全員で目指したい。

飼い主さんのお話を聞くのが大好きです!ちょっとした疑問や気が付いたことなど遠慮せずどうぞ。

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