たけちよです。
ウサギさんが太ってきた、またはおやつについて相談したところ、獣医師に、おやつは不要なのでやめましょうと言われたことはありませんか。
または、こんなに立派な体形で、いったい何を食べているのか?と聞かれて、なかなかおやつのことを言い出せない方もたくさんいらっしゃいますね、きっと。
そして破壊的な可愛さでどんどんおねだり上手になっていくうさぎたち。。。
期待にあふれたキュルキュルのおめめで「ちょーだい♡」と言われたら、おやつをあげる気持ちは手に取るようによくわかります。
いくら獣医師におやつをやめろと言われても、なかなか実際にはストップとはいかない、それがおやつです。
ただ、すでにご存じのように、おやつとの付き合い方次第ではウサギさんの健康を害することがありますので注意が必要です。
今日は、そんなおやつとの付き合い方に関しての提案をします。
「おやつをやめてください」なんて嫌になるほど聞いてきた、さらによく知らない獣医師が書いてるこんなブログでも言われるの嫌だなという方、
ご安心ください。
たけちよは意外とおやつに対して差別するような感情はありません。
うちの子がかわいそうだからおやつはどうしてもやめられない、という方にも少しの変化を起こせるように書きました。
こちらは前編で、
後編で現実的なおやつコントロールとダイエットについて解説します。
ご飯のあげかたは本当に飼い主さんごとにばっらばらで、獣医師間でもかなり意見や発言が異なります。このサイトはいち獣医師が管理人としてやっていますが、この分野に関してはいちウサギオタクとして書かせていただいております、独断と偏見満載な記事であることをご了承ください。
Contents
おやつをあげる目的、そもそも必要なの?
ところで、ウサギさんにおやつをあげる目的について考えてみたことはありますか。
あらためて目的について言葉にしようとすると、「えーっと、、、」となるかもしれませんが、
多くの場合、「ウサギさんが喜ぶ姿を見たいから」と意識、無意識にも思っているからですよね。
それは、不必要に見えても、楽しく暮らすうえでとても大切なことですよ。
しかし、栄養学的な観点からおやつは不要、または使い方によっては害になるといわれます。
それは科学的におそらく正しいでしょう。
だって、栄養学的にはおやつなしで、ペレットと牧草のみで不足することはほぼありません。
わかってはいても、おやつをやめれないことには、おやつをなくすなんてかわいそうだという人の心がある。
だからこそ科学では説明できない、私たち人間の感情と折り合いをつけたおやつとの付き合い方を考える必要があります。
そして、おやつをうまく使えるようになることで、おやつは飼い主さん、ウサギさんの両方にとって素晴らしいコミュニケーション手段となります。
いろいろなおやつ
ここでおやつの定義を確認してみましょう。
おやつとは、間食というごはん以外の時間に食べるものという意味がありました。
私たちのウサギのおやつの認識は、おおまかには「普段の主食よりもおいしいもの」という認識でいいのではないでしょうか。
以下は大まかに分けてみたおやつの分類です。なんとなくヘルシー順に並べています。
- 牧草系
- 生牧草
- ペレット
- ペレット系
- 生野菜
- ドライ系
- サプリメント系
- チュール系
- グラノーラ系
- クッキー系
順に簡単な説明をしていきます。
牧草系
牧草もおやつになります。
主で食べているのはチモシー1番刈りの子が多いと思いますので、おやつとしては、それよりも嗜好性が高い牧草を意味します。
例えばオーツ、イタリアンライグラス、ウィートヘイ、アルファルファなどは好きな子が特に多い印象です。
これらはネットや、牧草の品ぞろえがある程度あるショップさんで探してみるとすぐ見つかるでしょう。
ただ、チモシー1番刈りを主食にしておくことを考えると、牧草をおやつにすることは個人的にはやや上級者向けだと思っています。
なぜならウサギさんが、チモシー1番刈りよりもおいしい牧草が家にあることを知ると、チモシーをボイコットする可能性があり、ウサギさんが飼い主さんを打ち負かす可能性が非常に高いためです。
また、おやつであげているつもりが、いつのまにか主食化しやすいことも難点です。
食べるうちはチモシー1番刈りをたくさん食べる、歯のことや消化管のことを考えると、これは今のところ鉄則ですからね。
(歯が悪い子の場合は別です)
生牧草
これはとてもヘルシーなおやつになります。
注意点は急にたくさん食べすぎるとお腹がゆるくなることが挙げられますが、野菜よりは問題にならないと思います。
購入する場合は、ウサギ専門店さんに直接行って探す必要があります。また常に置いてあるわけじゃないことが残念ポイントではありますが。。。
しかし、すぐ調達する方法があるのです。
そこら辺の草!
実は意外と、イタリアンライグラス(ネズミムギ)や、オーチャードグラス(カモガヤ)、オーツヘイ(カラスムギ)などよく聞いたことのある名前の牧草たちは、()内に和名がある通り、実は国内でそこらじゅうの公園などに生えています。
できれば種類をしっかり見分けられると⭕️。
また、きれいなところのものを摘んできて、しっかり洗って与えます。
すごくキラキラした目で食べてくれます。
また、ご自身で育ててみるのもとても楽しくておすすめですよ。(食べられるのは一瞬!😂)
様々な育成キットも販売されています。
ペレット
普段のペレットです。
これも上げ方次第では立派なおやつに。
チモシー主食がばっちりな子はただのペレットもごちそうです。
食いつきは個体差があります。
ペレット系
普段使いのペレットと分けたのには、ここのものは普段のペレットより美味しいペレットを指しています。
いつもより若干栄養価が高めの嗜好性の高いペレットだったり、おやつ向けに作られたペレット
牧草代用ペレットも最近はかなり美味しいものが出ています。
生野菜、生フルーツ
これも立派なおやつになります。
野菜は、それぞれ栄養成分が偏りがちなため、一種類だけじゃなく、なるべく多くの種類をあげるようにしましょう。
また、野菜を食べることで水分も取ることができるため、食べれるようにしておくといろいろ役に立ちます。
種類については別記事で書く予定です。与える前には与えて大丈夫なものか、しっかりと調べてからあげてくださいね。
ドライ系
野菜やフルーツを乾燥させた、自然素材のおやつです。
ドライフルーツ、乾燥野菜に大きく分かれますが、ドライフルーツは加糖されているものと、加糖されていないものにさらに分けて考えましょう。
これらは、生のフルーツや野菜をあまり食べないけれども、乾燥させると食べる子たちにとっては嬉しいおやつだと思います。
また、すごく美味しい(特にドライフルーツは人が食べても普通に美味い)ため、とびきりのおやつですね。
ただ、ドライフルーツに関しては太りやすいため、量には注意です。
また、うさぎさんたちは味覚が人間よりも優れているため、フルーツのおいしさは人間よりもとてもよくわかっています。
そのため、加糖されているものでなくて十分美味しいです。なるべく無糖のものを使う方が無難です。
また、乾燥野菜について、作ってみたことがある方はよくわかると思いますが、野菜は乾燥させることですごく小さくなります。
一見ヘルシーに見えてたくさんあげたくなりますが、生野菜は栄養成分が偏りがちなので一種類だけずっと上げ続けるのはNGです。また、種類によってはたくさん上げていると尿路の結石が起こる可能性が上がります。
何に関しても、やりすぎは注意です。
これらは、ドライフルーツメーカーで手作りすることもできます。
これがあれば余った生野菜やフルーツは乾燥させて保管できます!
サプリメント系
おやつとして使えるものには、さまざまな効能があるとされるもの、サプリメントがあります。
たまにサプリメントはおやつとして換算されていない飼い主さんがいらっしゃいますが、これについてはれっきとしたおやつである私は思っています。
サプリメントはあげるのに困らないように、メーカーさんが美味しく作ってくれています。
なので、糖分など炭水化物が多めのものが多いことに注意です。
チュール系
甘いペーストのようなおやつ。多くの子が好みますが、口周りにつくことは嫌がります。
グラノーラ系
見た目も、人が食べても美味しそうなくらいですよね。
炭水化物が多めなので、多くあげるとすぐに体重が増えてしまいますので注意です。
クッキー系
野菜味のクッキーのような見た目のものもよく売られています。
これについてもかなり炭水化物が多いため、太りやすいこともありますし、下痢やお腹の調子を崩しやすいことも注意です。
ギルティ度は、人間にとってのアメリカのチョコレベルに高いでしょう。
結局のところおすすめおやつは?
人間から見ると、おやつというものは、甘くて美味しいものというイメージが強いです。(人だとクッキーとかチョコとか)
しかしこれ、私は偏見だと思っています。
うさぎさんにとってのおやつは、甘くなくてもいいんです。
自然界に甘いものなんて滅多に巡り会えません。
普段のご飯(ペレット)の一段階上をいく美味しさであれば、うさぎさんの喜ぶ顔が見られます。
ここで押さえて欲しいのは、なるべく健康なもので、うさぎさんに喜んでもらうこと。
そう考えると、いいおやつとは、普段のご飯の上をいく美味しさで、なるべくヘルシーなもの、ということになりますね。
ヘルシー系と、カロリー高い系の線引きはーだと思います。
まずおやつとして取り入れていくものは上位の、そして使い勝手が良いものになります。
できたらちゅーる以下のスペシャルおやつの味は知らない方がいいですが、もしすでに味を知っている場合はいきなり減らすと怒るので、減らし方については後編にて詳細に解説する予定です。
うさぎさんとの関係性維持のためには、それらを急になくしてしまうとうさぎさんが怒りますので、少しずつシフトさせていくか、ヘルシーなものは普段使いのおやつして、カロリーの高いものは特別なおやつとして分けて量を減らす努力をしましょう。
まとめ
おやつはうさぎさんとのコミュニケーションを円滑にしてくれるものです。
しかしそれも使い方次第ですね。
そして、おやつは甘いものでなくてもOK,
基準は普段のご飯よりちょっと美味しくて嬉しいものであれば十分。
いくつか分類をしてみました。美味しいものの中でも、まずはなるべくヘルシーなものを選びましょう。
今回は、おやつとは何かについて考える会でした。
次回は、おやつのコントロールとダイエットについて解説していこうと思いますので次回もお楽しみに~
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