ウサギの適正なおやつの量とは?ダイエットを真剣に考えるにあたって

ウサギ ダイエット

たけちよです。

今回は前回の、”獣医師がおすすめする?おやつ”の後編パートです。

ちょっとうちの子ふくよかかも?と少し気になってきた飼い主さんへ向け、たくさんおやつを食べて幸せ太りしている子の、おやつを減らしてダイエットを成功させる方法について解説します。

ウサギさんたちの可愛さに打ち勝ち、おやつを減らし、さらにはダイエットまで成功させるのは、実はなかなか難しいんです。

挫折して、一度はあきらめてしまった方もいるかもしれませんね。

もともとぽっちゃりな子が、ダイエットをして適正体重になった時には!

100%、心から飼い主さんとウサギさんをほめてしまいます。そんなレベルの難易度!

臨床獣医師として、さまざまなウサ飼いさんのお話を聞いたり、入院やホテルの際に持って来られる食事メニューをみていると、さまざまな飼育本に同じようなことが書かれているのに関わらず、ほんっとうにさまざま。

大量のおやつを持ってくる方もいれば、超シンプルなごはん、また超高級牧草を大量に持って来られる方まで。

前編にも書きましたが、おやつや食事の考え方は大きく意見が分かれます。、、、、

今回は、おやつの量を見直して、円満におやつを減らしていく方法について紹介します

目次

おやつを減らすと、いいことが?

おやつを減らす目的としては、まずダイエットですよね。

この記事は獣医師にダイエットをおすすめされたことがある方や、少し気になる程うちの子が太ってきた方が多いと思います。

しかしそれ以外にもメリットがあるんです

うさぎにとってのおやつの喜び度合いが上がるんです!

滅多におやつをもらえない子はおやつで本当にはしゃぎ上がります。

おやつのありがたみが増すようなイメージですね。ほんの少しのおやつで喜んでくれるのであれば、もうすでにおやつのメリットは享受できています!

↓おやつの目的について、よろしければこちらもどうぞ~

人間でも同じく。(私は1日1食という生活を始めたのですが、それからは本当にご飯が美味しいです。これが夕飯のために1日頑張れちゃうレベルなんだよね。)

おやつの具体的な減らし方

具体的にどのような手順で減らしていくのか。シンプルなダイエット計画です。

1.理想を知る   ★おやつの適正な量の把握

2.今の状態の把握 ★今あげているおやつの量の把握

3.目標設定    ★どれくらい減らすか

おやつの適正な量とは?

ステップ1として、まずは1日にあげるおやつの量を把握しましょう。

おやつは、栄養的には必要ではないので少ない分には問題ありませんね。

ここで問題になるのは、もちろんおやつの量が多い場合。

この量ならあげていいという明確な基準がないため、はっきりとしたことはあまり言えませんが、

犬猫ではご飯の10%が目安とされているようです。

ウサギさんでは明確な基準というものはあまり定義づけられていませんが、

うさぎさんでもこの基準を守ってみましょうか。

20gのペレットを食べている子なら2gになります。意外と少ない?

乾燥パパイヤの2g

乳酸菌サプリメントの2g

おやつの量の把握

そしてまずは、愛兎が食べている1日のおやつの量を把握

把握するには、おやつをあげたときにその量と同じおやつを容器に1日溜めてみてください。

何気なくあげているおやつが意外と多かったと気がつくかもしれません。

目標設定

現在の状況と、適正な基準を明確にしたら、あとは目標設定です。

なんだかベタな自己啓発セミナーみたいなこと言ってますが、おやつを減らすことは飼い主さんの気持ち面でとても難しいことなんです。

なので、ダイエットをさせると決めたそこのあなた、たかがおやつの量とみくびらないこと。

できれば愛兎と円満におやつの量を減らしていきたいのであれば、計画を大まかに立ててみましょう。

重要!簡単なコツ

心構え

申し訳ない気持ちを持たないこと!

動物は本来カロリーの高いものをもとめ、栄養価の低い食べ物は後回しになります。

それはもう本能で、厳しい自然界では生き延びるのに役立ってきました。

しかし、人間の家族として生きているうさぎさんが本能のままに栄養価の高いものばかり食べていると、病気になってしまいます。

食べたいままに食べてしまう、うさぎさんの食生活を管理してあげるのは、飼い主さんの役目です。

飼い主さんはウサギさん専属の管理栄養士なんです。

そこに申し訳ない気持ちを持たなくて大丈夫です。

ごめんねって言わない。「あなた(うさぎ)のためにやっていることなんだよ」って自信をもつ。

そうでなきゃ続きませんから。

うさぎさん相手では根負けします。

★爪切りやブラッシング、お薬なども一緒ですヨ

数じゃなくて量を減らせ

しかし、おやつを減らすにしても、うさぎさんと円満な関係は保ちたいところですよね。

なるべくさりげなく減らす方法としては数は減らさずに量を減らしましょう

うさぎさんは個数を減らすと気がつくことが多いです。

抗議してくるウサギさん相手に、どうおやつを減らすか。

個数は同じでも、1個当たりの大きさを小さくします。

そうすると、個数が減っている時よりは、ぐーんと気が付きにくくなります。

こっそり、いつの間にか減ってるを作るのが、ある意味円満にやっていくコツですよ

おやつのよくあるBadな使い方

個人的な考えが強めですが、おやつ(ウサギさんがおいしそうに食べるサプリメント含む)についてのよくあるもったいない使い方を一つ紹介。

その名も

ふりかけ法

毎日のごはんにおやつをふりかけてあげていませんか。

そりゃ、喜んで最初におやつを平らげるでしょう、

しかし、おやつは栄養的に不要だけれど、おやつ=喜びのメリットのためにあげるのであれば、もったいない。

おなかをすかせたごはんの時間に、ペレットをもらうだけでもウサギさんはうれしいでしょう。

そこにおやつがあるとさらに喜んでくれているかもしれません。

でも、ペレットの喜びと別におやつ時間があったら喜びの回数が増えます。

しかもちびちびあげると、ケチみたいですがもっとおやつを食べる時間を楽しめます。

ちょっと試してみるのもありかも?

どうしても減らせない場合どうする

どうしてもおやつが減らせない。

へらそうとしたけど、やっぱりかわいくて減らせなーい、、、ではなく、

例えば不可抗力がある場合。

同居しているおばあちゃんがあげちゃう、いつもウサギさんにいやしてもらう疲れた父さんがお礼代わりにこっそりあげてる、、、などなど

ダイエットにはらむ問題は様々。

家庭の関係が悪くなってしまうこともあるようです。(そこまでいってしまうくらいなら、少しふくよかでもOKとするのもありだと思います。ぎくしゃくした環境をウサギさんは敏感に感じます。ウサギさんのことでよくない関係になるのは本末転倒です。)

少しふくよかでも問題はありません。完璧な理想体型でなくても、家族と相談して少し減らすくらいでもありです。

ただ、どうしても必要な場合は、奥の手として、ペレット量を減らすという邪道が残っています。あん

これだけは守って!ダイエットのお約束

これだけには注意!というものを紹介します。

ぜったに守ってください。

食事量は一気に減らしてはいけません!

急に太っていることに気がついて、また太っているとたくさんの危険があることを急に知った方でありがちです。

今までのペレットを急に半分とかに減らさないでください。

おやつを減らすことは問題ないことが多いですが、ペレットを減らす場合、

とくに脂肪をたくさん蓄えているぽっちゃりさんの場合、一気にごはんが減って飢餓状態になると、全身の脂肪からエネルギーを作り出します。

脂肪(TG)を処理するのは肝臓です。

一気に脂肪が肝臓へ流れ込むと、肝臓は処理しきれません。肝臓にたくさん脂肪がたまり、ぽっちゃりの子だと

たちまち脂肪肝になってしまいます。

そうなると肝機能が低下するので気持ち悪いのか、食欲不振のサイクルへ突入です。

点滴や強制給餌のお世話になることになるのと、ただの食滞と違い、回復に時間がかかるため注意です。

(もちろん万が一の場合は命にかかわることもあります)

ペレットはすこーしずつ、慎重に減らしていくんですよ。気長にね。

★たとえば1週間当たり10%ずつ、目標のグラム数まで減らすとか

まとめ

おやつはすぐにウサギさんを喜ばせてくれるものです。 おやつ=よろこびをくれるもの

おやつをキレよく上げることで、おやつでの喜び度合いが上昇↑↑

ダイエットは難しいものということを念頭においてn

ダイエット方法としては

1.理想を知る   ★おやつの適正な量の把握

2.今の状態の把握 ★今あげているおやつの量の把握

3.目標設定    ★どれくらい減らすか

どうしてもおやつをへらせない、、、不可抗力が存在することも。

そして、最後にダイエットの注意点ですが、これは絶対守ってくださいね!

特にペレットを急に減らす場合、ダイエットは気長に、ゆっくり

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この記事を書いた人

たけちよのアバター たけちよ うさぎ系獣医師

〇エキゾチック専門獣医

うさぎの道をおしえてくれたのは歴代うさぎの白雪。今は3匹のうさぎたち(もふ、ゆきひめ、ちゃちゃまる)と暮らしています。
「うさぎの知識や経験を生かして、幸せなうさぎライフを応援する」ことをVisionに日々生きている、うさぎオタクです。
兎年に生まれ、兎年に獣医師になりました

自分たちより先に旅立つ小さなモフモフに、最期のときにはありがとうって言える付き合い方を、うさ飼い全員で目指したい。

飼い主さんのお話を聞くのが大好きです!ちょっとした疑問や気が付いたことなど遠慮せずどうぞ。

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